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E-1グランプリとは

E-1グランプリ物語

目次




第1回 楽しいイベントの裏に隠れた、ある「想い」

マネー・カレッジ(シンメトリー・ジャパン)の創業は2006年なのですが、その頃のマネー教育の状況ってご存じでしょうか?

その前年、2005年は近来まれに見る株価の値上がりがあったので、マネーを教える方も、教えられる方も、鵜の目鷹の目で「儲かる株はないか?」と探していたものです。

必然的に教育の方も、「儲かる株の見つけ方」のようなものが多くって、内容的にはそれはもうヒドいもの。いわゆる「カリスマ投資家」みたいな人が出てきて(しかも、多くの場合匿名で!)、「○千万円儲けた方法」みたいのを語るわけですよ。

ただ、それって極めて属人的なものだし、その時の相場でしか成立しないもので、他の人が聞いて参考になることはあんまりないと思うんですよね。実際、あの頃もてはやされていた匿名「カリスマ投資家」たちは、表舞台から去っているわけですし。

そうではなく、再現性、つまり誰もがマネできて、しかも長期的に資産を増やしていく手法こそを広く伝えるべきである、というのがマネー・カレッジ創業の一つのキッカケになったのです。

E-1グランプリもその創業当初の思いを色濃く受け継いでいて、なので審査基準が「長期的な教育効果があったか」という、ある意味マニアックなものなのです(笑)。

もちろんイベントとしてワーッと盛り上がって楽しいのはいいのですが、同時にその背後にある私たちの「想い」もくみ取っていただけると嬉しい、と主催者の勝手な願いとしては思っています。

第2回 K-1から学んだもの、学ばなかったもの

ときどき、「E-1グランプリの”E”って、なんのEですか?」と聞かれることがあって、その答は”Education”のEです。

前回、「楽しいイベントの裏に隠れるある「想い」」で解説したとおり、E-1グランプリは単なるイベントではなくその背後に「想い」を秘めて運営しているものですから、ネーミングもこだわりました(というわりには、ベタになっちゃいましたけどね)。

参考にしたのは、格闘技の「K-1グランプリ」。

実は私、各闘技は好きで自分もやっていたし、よく見に行きました。

1993年に開催されたK-1グランプリの第1回大会も代々木体育館まで見に行ったしね。

で、そのK-1なんですが、それ以前の格闘技界は、「地上最強」や「ケンカ十段」など、空疎なキャッチフレーズがまかり通っていたものです。

そのせいもあって、当時の格闘技はキワモノ扱い。やっている選手は頑張っていたのに、キャパ2,000人の後楽園ホールですら半分うまらなくって閑古鳥が鳴いていたものです。

この状況を変えたのが、K-1グランプリであるのはご存じの通り。中立的なルールの下に技を競い合う場を提供したことで、多くのファンを獲得し、マイナーであった格闘技をメジャーにしたという観点で、K-1は大きな成果を上げたのです。

まあ、コアなファンから言わせるとK-1はホントは「功罪半ばす」という感じで、メジャー路線に舵を切ったことで、格闘技が本来持っていた大切なものを無くしてしまったという感想もあるんですけどね。

話を戻すと、このような格闘議界でK-1が果たした役割をマネー教育の分野でも出来ないか…というのがE-1グランプリ。なので、単純にエデュケーション(Education)の”E”をとったネーミングにしたのです。

だってそうでしょ?

前回も書いたとおり、当時のマネー教育業界はウゾウムゾウが手前勝手な能書きを垂れているだけだったわけですよ。それを、中立的なルールの元に技を競い合う、と言うかたちにすることにより、メジャー化をしたいと思ったのです。

といいつつ、運営体制では実は修斗の方が参考になるところは多いかもしれないけど(あぁ、またマニアックな話を…)。

  • 興行性
  • 競技性
  • 安全性

というプロスポーツの三権分立を意識して、単なるイベントで終わらせない「仕組み」を作ろうという観点でね。

実際、K-1は興行として破綻してしまったわけですが、修斗はアマチュアも含めてしっかり競技として根付いているわけですからね。

E-1も、5年、10年と続いて、優秀な講師を輩出するプラットフォームにしたいと思っています。

第3回 あえて断言しよう、「マネーはアングラ」であると

マニアックに主催者の想いをつづる「E-1グランプリ物語」、前回「K-1から学んだもの、学ばなかったもの」では「興行性」、「競技性」、「安全性」という三権分立のお話をしました。

で、今回はその中でも「興行性」。要するに、面白おかしい仕立てで世間の注目を浴びるといいよね、というお題。

これ、けっこう大事ですよね。

なぜかっていうと、E-1グランプリのテーマである「マネー」は、アングラ<社会的に認知されていない>だから。

なんて言うと、諸関係者の方に怒られてしまうかもしれないんだけど、正直言って「資産運用」とか「ライフプラン」とか、ましてや「投資」なんてのは、まっとうなビジネスパーソンの間では、フツーの活動としては認知されていないと思うんです。

実際に、このビジネス始めるまでは、友人知人と投資の話なんかしたことは皆無。たまたま誰かの「アイツ、投資やっているんだって」という噂を聞けば、(大丈夫か?そんなヒマあるなら仕事しろ)と思っていたものです。

ただ、時代が変わりました。

  •  ・年金制度崩壊の予兆 (国民年金の未納率は4割!)
  •  ・低金利の恒常化
  •  ・先進国経済の減速

という、もはや言うまでもない危機的な情勢を考えると、自分のお金をコントロールするためのマネー知識は必須と言えるでしょう。

ギャンブルでアップサイドをとるための「ウォンツ的」マネー知識じゃなくて、ダウンサイドを避けるための「ニーズ的」マネー知識とでも言うべき転換。

でも、今までマネー知識がアングラだったものだから、MBAホルダーのような本来は賢い人でも、勤務先の会社の自社株を買っているという残念な状況になっています。エンロン事件から何を学んだの?アナタ?と突っ込みたくなるよね。

なので、「興行性」。

一見難しい、もしくはアヤシゲに見えるマネーをメジャー化するためには、それを広めるイベントであるE-1グランプリに面白おかしいというニュアンスを出さないとイカンと思うのです。

と、ここまでは分かってもらえると思うけど、本当に難しいのはここからで

 「興行性」と「競技性」はしばしばトレードオフの関係にある

のが悩ましいのです。

例によって格闘技のたとえを出すけど、「興行性」を突き詰めるとプロレスになっちゃって、もはや伝統芸能であって競技ではなくなっちゃうわけですよね。

そうすると、競技を通じて正しいメッセージを伝えるとか、技を研鑽するという本来の趣旨がなくなっちゃうのでワタクシ的にはNG。

もちろん、逆に競技性が優先されるとアマチュア・レスリングになっちゃって、見る人が見ると面白いんだけど、メジャーにはなりきれなくなってしまって、ビジネスという観点からはNG。
(ただ、現実の世界ではアマチュア・レスリングは面白いけどね。開放路線に大きく舵を切った気がする)

ということで、第3回大会は、「興行性」をちょっと色濃く出してみました。

たとえば、これまでは聴衆<オーディエンス>からの投票は参考扱いだったんだけど、今大会からは直接影響を与えるようにします。ポイント制にして、単純に得票数でグランプリが決まる、と言うかたちで。

さらには、「特別席」というのを設けて、普段からマネー知識の普及活動をしている方の意見も採り入れるようにします。

ふたを開けてみないと分からないところもあるけど、なんだか自分でもドキドキしてきて、それってやっぱり興行性が高まったからかな、なんて思います。